バイアウトからの逆算、誰があなたの会社を買うか?
Exit戦略
考慮すべきこと
- USで投資を受ける?
- 買収先はどこ?
- 税金の問題
- 進出する地域に関しては?
各地域の特色
デラウェア
日本
ケイマン
- 法人税(同じ売上ならば安い方が企業価値が高い)
- 英語(バイアウト先に海外の企業が視野に入る)
香港
- 法人税(同じ売上ならば安い方が企業価値が高い)
- 相続税(財閥が多いためバイアウト先が多い)
シンガポール
- 法人税(同じ売上ならば安い方が企業価値が高い)
- 相続税(財閥が多いためバイアウト先が多い)
- キャピタルゲイン税(日本では20%)
- 投資、製造等
- アジア進出
- 英語(バイアウト先に海外の企業が視野に入る)
ブルネイ
調達型スタートアップ
継続的に成長する
- 調達額の5〜20倍
- 市場規模・成長率(例:数年で100〜500億円)
- 導入時期にあるのか(Emerging)
- 市場と業界の違い(自分たちが関われるのか?)
Family Business vs Scale型
Scale型のExitは
市場規模
http://www.nri.co.jp/news/2011/111124.html
2012年から2016年にかけての成長額が3000億円以上の市場
- データセンター
- SaaS/ASP
- モバイルキャリア
- BtoC EC
- 非接触IC決済
- BSデジタル
- スマートTV
参考
Roket Internet
- http://pinterest.com
- 海外の成功例をLocalで立ち上げて本家に売却
- ニューヨーク系のサービスを東京で立ち上げて本家に売るとか?
参照するデータ
- 市場のマクロ的な状況
- 業界のエコシステム
- 業界の位置付け
- 技術動向
- IR資料
- 特許
考察等
USのITサービス系は中国、日本、インド止まり
- 東南アジア系には入ってきていない
- アジアで基盤を作ればバイアウトの可能性が高い
M&A
- US inbound、outbound双方あり
- 日本 outbound一辺倒
人口ボーナス
- 働き手の方が多い
- インド、南アフリカは人口ボーナス期
アジア
- ゲーム市場は日本、アジアでも成長見込める
- デジタルコンテンツはあまり大きくならないかも
- Eコマースはどこも伸びる
- ネット広告は長いスパンで考える必要あり(アジアではまだTV広告等が浸透してきている段階)
伸びる分野
- 教育
- B2B系
- 中東系
- 既に顕在市場のデジタル化
- ソーシャル系
- ユーザーを抱えていることがバリューにつながるかも
主な買手
会計の基本事項
損益計算書
バランスシート
注目すべき点
- 売上は伸びているか?
- 利益(特に営業利益)は伸びているか?
- 売上を構成しているのは何か?
グーグルは広告が多い
Appleはハードウェア
MSはソフトウェア
- その構成要因は伸びているか?
- 資本は多いか?
- 借金は少な過ぎないか?
大企業はゆっくり
- R&Dはstartupへ(特に米国系)
- 投資で開拓
- 成長が早いと自分で開発できない
IR情報からの分析
Form 10-K(IR資料)
- Strategy
- Competition
- Corporate Highlight
- Risk Factor
個別事例
GREE
- 自己資本比率 60%
- ユーザーを引き込む導火線になりそうなサービスを買うかも
DeNA
- 自己資本比率 60%
- ほとんど課金で儲けている
- 海外での導火線を必要としている
PMI(Post Merger Integration)
- 買収後に本当に統合できるのか?
- PMIのチームを抱えているところも
メンタリティーのギャップ
- 買収側: あいつらドレイ
- 買われた側: おれたち成功者